コラム

ベトナム人に英語は通じる?話せる?英語力や発音の特徴、英語教育を分かりやすく解説

ベトナムはホーチミンやハノイなどの有名な都市があり、日本からの海外旅行先として人気が高い国の一つです。そんなベトナムの英語力はどのくらいなのでしょうか。 この記事では、ベトナムの基本情報から英語教育の現状、ベトナム人の英語特有の発音、そして英語力ランキングまでを掘り下げ、ベトナムにおける英語の地位や教育の未来について探っていきます。

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ベトナムの国としての基本情報

ベトナムは、東南アジアに位置する社会主義共和国で、約9700万人の人口を抱えています。首都はハノイであり、公用語はベトナム語です。国土は約331,212平方キロメートルで、北部に山岳地帯、中部に歴史的な都市があり、南部はメコンデルタが広がっています。経済は農業、工業、サービス業が主要で、特に農業では米やコーヒー、ティーが主要な輸出品です。歴史的には中国の支配やフランス植民地時代を経験し、20世紀にはベトナム戦争があり、1975年に統一されました。現在は製造業や観光業が成長しています。

  • 面積:約331,212平方キロメートル
  • 人口:約9700万人(2022年時点)
  • 公用語:ベトナム語
  • 政体:社会主義共和国
  • 国家元首:国家主席 トー・ラム氏(2024年現在)
  • 首相:ファム・ミン・チン氏(2024年現在)
  • 通貨:ベトナムドン(VND)
  • 主要な宗教:仏教、キリスト教、カオダイ教、儒教、道教

ベトナムの英語教育

ベトナムの英語教育は、富裕層の子供たちが幼少期から英語教育を受ける傾向がありますが、一般的には小学校3年生から英語の授業が始まります。カリキュラムはリーディング、ライティング、リスニング、スピーキングの4技能を学習し、日本の教育と類似しています。しかし、ベトナム人の英語の発音は独特で、ベトナム訛りの英語(”ベトナミングリッシュ”とも呼ばれる)が一般的です。例えば、子音の発音が抜けたり、特定の子音が発音されなかったりします。

ベトナムでは英語能力が給与に大きく影響するため、外資系企業などで働く人々にとって英語力は重要です。このため、英語教育は急速に拡大しており、2018年の英語能力ランキングでは88か国中41位にランクインしました。ただし、都市圏以外ではまだまだ英語が通じる場所は限られています。

近年、ベトナムでは英語教育への投資が増えており、小学3年生から英語の授業が必須となっています。大都市を中心に英語スクールが増え、国際化の勢いを感じさせます。英語の教育は、ハノイやホーチミンを含む都市圏で初等教育から始まり、英会話などの習い事としても人気があります。給与面での差が大きいことや、国際的なビジネスへの参加が促されていることなどが、英語教育が盛んな理由のひとつです。

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ベトナム国内で英語は通じるのか

地方ではなかなか英語でコミュニケーションは取りづらいですが、観光地などでは英語が通じやすい傾向があります。特に外国人観光客をターゲットにしている商業施設やホテルなどでは英語が流暢な方が多く見受けられます。また、観光スポットでなくてもホテルや銀行が大手の企業の場合は英語が通じる可能性もあります。

一方、日本にかかわることが多いベトナム企業だと英語よりも日本語が流暢な方が多く、ビジネスでベトナム人と交流する機会がある場合は、日本語での会話になる可能性があります。

相対的に見た場合は、ベトナム人の英語力はどのくらいなのでしょうか。国別のランキングを用いて具体的に解説していきます。

ベトナムの英語力(国別ランキング)

出典:EF英語能力指数2022(EF EPI 2022)

非英語圏の112カ国を対象にした英語能力を比べるランキングである、「EF英語能力指数2022(EF EPI 2022)」のランキングによると、ベトナムは111か国・地域中60位です。このスイスに本部を置くグローバル教育機関イー・エフ・エデュケーション・ファースト(EF Education First)が発表したランキングは英語力を800ポイント満点で測り、「非常に高い」「高い」「標準的」「低い」「非常に低い」の5ランクに分けるのですが、ベトナムは「標準的」に分類されています。都市別でみると、観光地の一つであるハノイ市は545ポイントで「標準的」に分類されています。ちなみに、日本は475ポイントで世界80位となっており、英語力は「低い」にカテゴライズされています。この結果から、ベトナムの英語力は日本よりも高くなっていることがわかります。

そんなベトナムですが、母国語であるベトナム語に影響を受け、ネイティブとは違う特徴を持つ英語を話す傾向にあります。この特徴が原因でなかなか聞き取りにくいと感じる方も多いので、事前にどのように異なるかを理解しておきましょう。

【都市別】ベトナムで英語が通じやすい場所

ベトナムでは観光地から離れれば離れるほど英語が通じない場所が増えていきます。具体的にベトナムのどこなら英語が通じるのでしょうか。EF英語能力指数をもとにベトナムの主要な観光地や地方の都市などを英語力指数別にまとめました。

都市スコアベトナム都市別
英語能力ランキング
ランク
ハノイ5451位標準的
ハイフォン5212位標準的
ブンタウ5183位標準的
ダナン5144位標準的
ホーチミン市5075位標準的
ニャチャン5076位標準的
ビエンホア4977位低い
フェ4968位低い
ナムディン4869位低い
ハイズオン47810位低い
カントー47011位低い
タインホア44912位非常に低い

上記の表からもわかるようにハノイやハイフォンなどの都市はスコアも高く英語は「標準的」だとわかります。特に、ハノイの英語能力はスペインやフランスなどの国と同等の英語力を誇ります。なぜなら、ハノイには多くの優秀な大学があり英語教育にも力を入れているからです。こちらのEF英語能力指数(EPI)ランキングでは点数が561以上で「高い英語能力」と判断されるため、ハノイに関してだけ見ると問題なく英語が通じるといえるのではないでしょうか。

ベトナム人の英語の特徴

上記でもお伝えしたように、ベトナム人の英語には特徴があります。ここからは、ベトナム人の英語の特徴を紹介していきます。

trの発音

ベトナム人は英語の「tr」を「チャ」と発音します。例えば、
Train(電車)=「チェイン」
Travel(旅行)=「チャベル」などが挙げられます。

Sを発音しない

ベトナム人は「S」を発音しない場合があります。例えば、
Hospital(ホスピタル)=「ホピタル」が挙げられます。

語尾の子音を発音しない

ベトナム人は語尾の子音を発音しない場合があります。例えば、
Trap(罠)=「トラッ」
good(良い)=「グッ」が挙げられます。

このようにベトナム人の英語には独特な特徴があります。これらを理解したうえでベトナム人との英語でのコミュニケーションに臨みましょう。

ベトナム英語教育の未来

ベトナムは現在高い経済成長を続けている国の一つです。欧米やアジアなど外資系企業の進出が著しいことからも、ベトナムの教育において英語が非常に重要視されています。英語が話せるかどうかで将来の収入が大きく変わるともいわれており、ミドルクラス以上の家庭では早くから英語を学ばせていることが多い傾向にあります。しかし、英語力の地域間格差はやはり問題の一つとしてあげられています。ハノイやホーチミンなどの都市部では先ほど述べたように優秀な学校も多く、親の収入も良いため、ハイレベルな教育を受けられます。一方、地方ではなかなか優れた英語教育を受けることは難しいため、このように英語レベルが低く都市部との差があるという結果になっているのかもしれません。しかし、現在ベトナムでは全体的に英語教育、特にスピーキングに力を入れており今後ベトナムの英語力は高まっていくと考えられます。

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まとめ

今回はベトナムにおける英語について解説しました。ベトナムの都市部で英語は通じる一方で地方ではまだ通じるとはいえないという課題はありますが、ベトナム人の英語力は今後どんどんと伸びていくことが期待されています。また、今回解説したベトナム人の性格や文化・習慣はぜひ覚えておいてください。ベトナム人と交友関係を築く上で参考になると思います。

今回はベトナム現地のことに注目した内容でしたが、ベトナム人に関するビジネス面によりフォーカスした内容の記事が以下になります。ベトナム人の技能実習生を考えている方にはこちらの記事がおススメです。

加地 志帆 /外国人実習雇用士

この記事を書いた人

加地 志帆 /外国人実習雇用士

2019年にYOLO JAPANに入社し、外国人ユーザーの満足度向上を目指し、特にSNSを通じたプロモーション活動を担当。その経験を通じ現在は、企業が外国人採用をスムーズに進められるようヨロワークのウェブサイトにて情報発信。具体的には、外国人採用プロセスの支援、異文化理解を促進するコンテンツの提供。 2023年11月には外国人実習雇用士の資格を取得。企業と外国人が共存できる社会を目指すため外国人採用の知識を深めている。

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