コラム

【オーストラリアの大学ランキング2024】人気大学と就職事情を解説

オーストラリア出身者の採用および選考プロセスにおいて、「オーストラリアの学歴は!?」「この大学の評判は!?」「この教育機関の学位は大学と同等!?」など、疑問を抱えることはありませんか?

この記事では、このような疑問を抱える人事および採用担当者の方々に向けて、オーストラリアの大学ランキング、教育制度、オーストラリア人の就職事情に関する情報を紹介しています。

目次

オーストラリアの基本情報と特徴

オーストラリアは、その美しい自然環境、多様な文化、高品質な生活環境、そして経済的な安定性で知られています。まず、この国の基本情報と特徴について見てみましょう。

首都・都市・人口

首都はオーストラリア首都特別地域にあるキャンベラで、最大の都市はシドニーとメルボルンです。人口は約2,500万人です。

地理的特徴

オーストラリアは、オセアニア地域に位置し、主に南半球にあります。北部はインドネシアと東ティモールとの海に面し、東部は太平洋に面しています。西部はインド洋に面し、インドやアフリカの沿岸地域と隣接しており、南部は南極海に面しており、南極大陸との距離も比較的近いです。国土面積は約7,692,024平方キロメートルで、これは世界で最も広大な国の一つです。

経済

通貨はオーストラリアドル(AUD)です。経済は先進国で、鉱業、農業、製造業、サービス業が主要な産業です。特に鉱業は石炭、鉄鉱石、天然ガスなどが重要な資源として挙げられます。

自然環境・文化

自然環境に恵まれ、多様な生態系と動植物種が存在し、美しい景観が広がっています。ウルル(エアーズロック)、グレート・バリア・リーフ、ブルー・マウンテンズなどが有名です。また、多文化な社会でもあり、アボリジニやトレス海峡諸島の先住民文化と、イギリス系、アジア系、ヨーロッパ系などさまざまな文化が共存しています。スポーツも国民的な関心を集めており、特にクリケット、ラグビー、オーストラリアン・ルール・フットボールが人気です。

オーストラリアの教育制度の特徴

ここからは、一般的なオーストラリアの教育制度の特徴についてみていきましょう。

学年暦・入学年度

オーストラリアの学年暦は2月から12月までで、職業教育は1月から12月まで行われ、高等教育は2月から11月まで実施されます。これにより、オーストラリアの教育制度は他国とは異なる学年スケジュールを採用しています。

就学前教育

オーストラリアでは、就学前教育が非常に重要視されており、3歳から幼稚園やプリスクールに通うことが一般的です。在籍率は2013年時点で109%と、非常に高い水準に達しています。就学前教育は、幼稚園や初等学校の準備級などで提供されます。

義務教育

オーストラリアでは、義務教育が6歳から16歳までの10年間に設定されており、全ての子供がこれを受ける必要があります。初等教育は通常6年または7年間続き、中等教育も5年または6年間となります。

中等教育(前期・後期)

中等教育は前期と後期に分かれており、前期は通常3年または4年間で修了証を取得します。後期は2年間で、後期中等教育修了試験が行われ、高等教育への進学要件となる修了証が発行されます。

職業教育訓練機関

職業教育訓練は、公立の職業専門学校(TAFE)や民間の職業教育訓練機関(RTO)によって提供され、職業資格取得のための多彩なプログラムが用意されています。年限は目指す職業資格に応じて異なります。

高等教育

高等教育は主に大学で提供され、学士、修士、博士などの学位取得が可能です。学士課程は通常3〜6年かかります。また、学士取得後に修士課程や博士課程が提供されており、幅広い教育機会が提供されています。

教育行政

オーストラリアの教育制度は連邦政府と各州によって管理されており、憲法上、教育は州の責任とされています。教育政策やカリキュラム、教員の配置は州ごとに異なりますが、連邦政府も財政援助などで教育に関与しており、全国的な教育政策の調整が行われています。

オーストラリアと日本の教育制度の共通点

オーストラリアと日本の教育制度にはいくつかの共通点があります。ここからは、その共通点について詳しく紹介していきます。

義務教育制度

オーストラリアと日本の教育制度は、義務教育を導入しており、全ての児童・生徒が基本的な教育を受けることが求められています。義務教育期間は、日本では小学校から中学校までの9年間で、オーストラリアでも同様に初等教育と中等教育が義務化されています。

学年制度

両国とも学年制度を採用しており、学年ごとに進級や進級試験が行われます。学年に応じてカリキュラムが設定され、学習内容が段階的に進化します。

大学進学の重要性

オーストラリアと日本では、高等教育への進学が非常に重要視されています。大学入試は競争が激しく、多くの学生が大学進学を目指します。大学進学には高い学力や試験結果が必要です。

オーストラリアと日本の教育制度の違い

一方で、オーストラリアと日本の教育制度にもいくつかの違いがあります。ここからは、その違いを紹介していきます。

学年暦・入学年度

オーストラリアでは学年暦が2月から12月までで、学期の開始は2月です。一方、日本の学年暦は4月から3月までで、新学期は4月に始まります。これにより、学年の進級時期や休暇のタイミングが異なります。

制服文化

日本の学校では、生徒が制服を着用することが一般的であり、制服文化が根付いています。一方、オーストラリアの学校では制服着用が一般的ではなく、公立学校でも私立学校でも自由な服装が認められていることが多いです。

学力評価と進学

オーストラリアでは学力評価において、成績だけでなく個々の学生の興味や才能を尊重する傾向があり、進学やキャリア選択において幅広い選択肢が提供されます。一方、日本では学力評価が重要視され、大学入試や進学において試験結果が大きな影響を与えます。

教育の国際化

オーストラリアは国際的な教育の受け入れ国として知られ、多くの留学生を受け入れています。そのため、英語教育や国際的なプログラムが充実しています。日本も国際化に向けた取り組みを進めていますが、まだ比較的初期段階にあります。

オーストラリアの大学ランキング(TOP20)

異なるランキングソースのデータを参考にして、オーストラリアの大学を総合的に評価した「YOLO WORK」独自のオーストラリア大学ランキングを紹介していきます。

1位:オーストラリア国立大学 (The Australian National University)
2位:シドニー大学 (The University of Sydney)
3位:メルボルン大学 (The University of Melbourne)
4位:ニューサウスウェールズ大学 (The University of New South Wales)
5位:クイーンズランド大学 (The University of Queensland)
6位:モナッシュ大学 (Monash University)
7位:西オーストラリア大学 (The University of Western Australia)
8位:アデレード大学 (The University of Adelaide)
9位:シドニー工科大学 (University of Technology Sydney)
10位:ウロンゴン大学 (University of Wollongong)
11位:ニューカッスル大学 (The University of Newcastle, Australia)
12位:マッコーリー大学 (Macquarie University)
13位:カーティン大学 (Curtin University)
14位:クイーンズランド工科大学(Queensland University of Technology)
15位:RMIT大学 (RMIT University)
16位:ディーキン大学 (Deakin University)
17位:南オーストラリア大学 (University of South Australia)
18位:グリフィス大学 (Griffith University)
19位:タスマニア大学 (University of Tasmania)
20位:スインバン工科大学 (Swinburne University of Technology)

それでは、それぞれの大学の特徴を見ていきましょう。

1位:オーストラリア国立大学 (The Australian National University)

オーストラリア国立大学(ANU)は、オーストラリアの首都キャンベラに位置し、国際的な研究機関として高く評価されています。特に政策研究や国際関係の分野での研究において優れた評判を持っており、政府や国際機関との連携が強化されています。また、ノーベル賞受賞者を輩出するなど、卓越した研究成果があります。

2位:シドニー大学 (The University of Sydney)

シドニー大学は、オーストラリア最古かつ最大の大学で、伝統と歴史に裏打ちされた名門校です。幅広い学問分野で高品質の教育を提供し、特に医学、工学、経済学、法律、芸術分野が評価されています。シドニー市内に位置し、国際的な都市環境で学生生活を楽しむことができます。

3位:メルボルン大学 (The University of Melbourne)

メルボルン大学は、オーストラリアで最も高い評価を受ける大学の一つで、研究と教育の質の高さで知られています。医学、ビジネス、社会科学、工学など幅広い分野で卓越性を持ち、世界中から学生が集まります。メルボルン市内にキャンパスがあり、文化的多様性とアートシーンが豊かな都市で学ぶことができます。

4位:ニューサウスウェールズ大学 (The University of New South Wales)

ニューサウスウェールズ大学(UNSW)は、工学、科学、ビジネス、法律など幅広い分野で高い評価を受ける研究指向の大学です。シドニー郊外に位置し、産業界との強力なパートナーシップを築いており、学生に実務経験を提供しています。イノベーションと起業家精神を奨励し、多くのスタートアップ企業がここから生まれています。

5位:クイーンズランド大学 (The University of Queensland)

クイーンズランド大学(UQ)は、研究、教育、国際的な影響力において高い評価を受けるオーストラリア有数の大学です。医学、生命科学、環境科学、農学などの分野で優れたプログラムを提供し、世界中から学生と研究者が集まります。クイーンズランド州内に複数のキャンパスがあり、美しい自然環境とアクティブな学生生活を楽しむことができます。

6位:モナッシュ大学 (Monash University)

モナッシュ大学は、オーストラリア最大級の大学の一つで、研究において高い評価を受けています。特に医学、工学、ビジネス、情報技術の分野で強みを持ち、多くの国際的な提携と連携プログラムを展開しています。キャンパスはメルボルン郊外に広がり、多様性豊かな学生コミュニティが魅力です。

7位:西オーストラリア大学 (The University of Western Australia)

西オーストラリア大学(UWA)は、パースに位置し、オーストラリア西部最大かつ最古の大学です。海洋学、天文学、エネルギー研究など、研究プログラムが非常に高い水準で評価されており、国際的な研究者との連携が盛んです。美しいキャンパスとアートシーンが魅力的で、学生はアクティブなライフスタイルを楽しむことができます。

8位:アデレード大学 (The University of Adelaide)

アデレード大学は、南オーストラリア州の首府アデレードに位置し、工学、生命科学、環境科学など多くの分野で高い評価を受けています。特にワイン学や農学のプログラムが知名度が高く、研究と産業界との連携が盛んです。美しいキャンパスと文化的なイベントが学生にとって魅力です。

9位:シドニー工科大学 (University of Technology Sydney)

シドニー工科大学(UTS)は、シドニー市内に位置し、実務経験を重視する実用的な教育プログラムが特徴です。工学、デザイン、ビジネス、情報技術などの分野で高い評価を受け、産業界との協力関係を強化しています。近代的で都市的なキャンパスで学生が実務スキルを磨ける環境が整っています。

10位:ウロンゴン大学 (University of Wollongong)

ウロンゴン大学は、シドニーから南へ約80kmに位置し、美しい海岸線と自然環境に囲まれたキャンパスがあります。特に工学、情報技術、ビジネス管理、看護学の分野で高い評価を受け、国際的な学生交流プログラムが盛んです。近くにはシドニーへのアクセスも良好で、生活環境が魅力です。

11位:ニューカッスル大学 (The University of Newcastle, Australia)

ニューカッスル大学(UON)は、オーストラリア東海岸に位置し、環境科学、エネルギー研究、医療、教育など多くの分野で高い評価を受けています。また、工学、ビジネス、芸術など幅広い学問領域で専門的なプログラムを提供しており、産業界との連携が盛んです。美しい海岸線に近いキャンパスが魅力です。

12位:マッコーリー大学 (Macquarie University)

マッコーリー大学は、シドニー市内に位置し、ビジネス、通信、環境科学、心理学などの分野で高い評価を受けています。国際的な学生コミュニティが栄え、多文化的な環境で学びながら異なる視点から学問に取り組むことができます。また、産学連携と起業家精神を奨励しています。

13位:カーティン大学 (Curtin University)

カーティン大学は、西オーストラリア州に位置し、ビジネス、工学、健康科学、情報技術など幅広い分野で高い評価を受けています。特に鉱業、エネルギー、サステナビリティの研究が注目され、実務経験を積む機会が多いです。キャンパスは近代的で充実した設備が整っています。

14位:クイーンズランド工科大学(Queensland University of Technology)

クイーンズランド工科大学(QUT)は、ブリスベンに位置し、ビジネス、デザイン、教育、健康科学などの分野で高い評価を受けています。学生に実務経験を提供することに力を入れており、産業界との協力プログラムが多いです。キャンパスは都市部にあり、アクセスが便利です。

15位:RMIT大学 (RMIT University)

RMIT大学は、メルボルン市内に位置し、ビジュアルアート、デザイン、ビジネス、通信、工学などの分野で高い評価を受けています。特にデザインとテクノロジーに関するプログラムが知名度が高く、クリエイティブなアプローチが奨励されています。都市部のキャンパスでは文化的なイベントも多いです。

16位:ディーキン大学 (Deakin University)

ディーキン大学は、ビクトリア州に位置し、ビジネス、健康科学、教育、工学、芸術など多くの分野で高い評価を受けています。特にオンライン教育とテクノロジーを活用した学習環境が充実しており、柔軟性のある学習プログラムを提供しています。また、産学連携が強化され、実務経験を重視するカリキュラムが特徴です。

17位:南オーストラリア大学 (University of South Australia)

南オーストラリア大学は、南オーストラリア州に位置し、ビジネス、健康科学、情報技術、建築、芸術など多岐にわたる分野で高い評価を受けています。研究重視の大学で、産学協力プログラムが充実しており、学生に実務経験を提供しています。美しいキャンパス環境も魅力です。

18位:グリフィス大学 (Griffith University)

グリフィス大学は、クイーンズランド州に複数のキャンパスを擁し、ビジネス、環境科学、保健学、法学、芸術などで高い評価を受けています。研究活動に注力し、特に環境問題や持続可能性に関する研究が評価されています。学際的なアプローチを奨励しており、異なる専門分野の学生と連携しやすい環境です。

19位:タスマニア大学 (University of Tasmania)

タスマニア大学は、オーストラリアの南部に位置し、海洋科学、農業、環境科学、芸術、ビジネスなど多くの分野で高い評価を受けています。美しい自然環境に囲まれたキャンパスが特徴で、環境に配慮した研究と持続可能性に関するプログラムが強化されています。国際的な研究プロジェクトにも積極的に参加しています。

20位:スインバン工科大学 (Swinburne University of Technology)

スインバン工科大学は、ビクトリア州メルボルンに位置し、ビジネス、テクノロジー、デザイン、工学などを専門とした大学です。特にテクノロジー関連の分野において高い評価を受けており、産学連携が盛んです。実践的なスキルを重視し、産業界との連携を通じて学生のキャリア準備をサポートしています。

オーストラリアの就職事情

オーストラリアは多様な雇用機会を提供し、高い生活水準と働きやすい環境が魅力です。就職を考える際には、ビザの取得から業界の需要を検討し、地域や個人のライフスタイルに合ったキャリアプランを立てることが大切です。

最後は、オーストラリアの就職事情について、紹介していきます。

労働市場

オーストラリアの労働市場は比較的安定しており、失業率は低い傾向があります。主要な都市や地域での雇用機会が多いため、多くの人々が仕事を見つけやすい環境が整っています。

ビザと就職

オーストラリアで仕事を探すためには、適切なビザが必要です。留学生ビザ、技術移民ビザ、ワーキングホリデービザなど、ビザの種類によって就業条件が異なります。ビザに関する情報は、オーストラリア政府の公式ウェブサイトで確認できます。

需要の高い職種

オーストラリアでは、特定の職種で特に需要が高い傾向があります。例えば、医療関連、情報技術、建設、エンジニアリング、教育などが需要が高い分野です。これらの分野でのスキルや専門知識を持つ人材は、就職の機会が豊富です。

インターンシップとネットワーク

インターンシップはオーストラリアでの就職において有益な手段です。大学や専門学校がインターンシップの機会を提供しており、業界経験を積むことができます。また、ビジネスネットワーキングも重要で、業界内のコンタクトを築くことがキャリアの発展に役立ちます。

地域差異

オーストラリアは広大な国であり、地域ごとに就職状況に差異があります。主要都市(シドニー、メルボルン、ブリスベンなど)では雇用機会が多い一方、地方や農村地域では限られた職種が求められることがあります。

加地 志帆 /外国人実習雇用士

この記事を書いた人

加地 志帆 /外国人実習雇用士

2019年にYOLO JAPANに入社し、外国人ユーザーの満足度向上を目指し、特にSNSを通じたプロモーション活動を担当。その経験を通じ現在は、企業が外国人採用をスムーズに進められるようヨロワークのウェブサイトにて情報発信。具体的には、外国人採用プロセスの支援、異文化理解を促進するコンテンツの提供。 2023年11月には外国人実習雇用士の資格を取得。企業と外国人が共存できる社会を目指すため外国人採用の知識を深めている。

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