コラム

日本語検定とは?メリットやレベル、日本語能力試験との違いも解説!

「正しい日本語を使えているかどうか不安だ。」「日本語でのコミュニケーション能力をもっと高めたい。」「何か将来役に立つ資格が欲しい。」このような悩みを解決する「日本語検定」という試験を知っていますか?日本語検定とは日本語に対する正しい知識とその運用能力を測るための検定試験です。今回はそんな日本語検定の気になる受験料や申し込み方法、試験内容についてまで詳しく解説していきます。日本語検定の受験が迫っている人はもちろん、まだ受けようか迷っている人にも分かりやすい内容になっています。

日本語検定とは

日本語検定とは、2007年に始まった日本語に対する知識とその運用能力を測るための検定試験です。漢字や敬語の知識習得からコミュニケーション能力の向上にまでつながる検定とされています。日本語の能力を重要視している大学や企業が増えていることから、入学や就職活動の際に評価を得られる1つの方法として日本語検定を取得する方も増えてきています。

日本語検定の受験者数

日本語検定の受験者はどのくらいいるのでしょうか。以下のグラフからもわかるように2020年、コロナ禍が原因で受験者数は減少したものの、再び受講者数を伸ばし続けています。2011年7月に文部科学省の後援を受けたということもあり受験者数は同じ種類の検定の中で最大規模の検定となっています。

参照元:日本語検定データ

日本語検定と日本語能力試験(JLPTやJPT)の違い

今回解説している「日本語検定」とよく間違われる試験が「日本語能力試験」です。一見、同じ試験のように見えますが試験の目的や対象者も全く異なります。簡単に説明すると、「日本語能力試験」は日本語を母国語としない外国人の日本語能力を測定するための試験です。今回は日本語検定について解説しているので、日本語能力試験についてより詳しく知りたい方はこちらの記事をぜひ確認してください。

日本語検定を受けるメリット

日本語検定を受けるメリットは多くありますが、大きく3つに分けられます。

表現力の向上

1つ目は、表現力の向上です。私たちは日常のありとあらゆる状況において言葉を使い表現しなければなりません。例えば、就職活動での面接や職場でのプレゼンテーションが挙げられます。日本語検定を通して正しい日本語の用法や語彙を学ぶことは表現力の向上に非常に役に立ちます。

読解力の向上

2つ目は、読解力の向上です。日本語に対する知識を持ち、正しい使い方を知っていれば文章や会話をより深く読み解けます。より深く読み解けられれば、思考の幅も広がるので学力の向上や教養を身に着けることにも役に立ちます。

対話力の向上

3つ目は、対話力の向上です。この力はプライベートでも仕事でも非常に重要です。自分の意図や感情を適切に伝えられ、また他者が発信する情報を正確に理解できれば相互理解がスムーズに深まり、良好な人間関係を作れます。

また、日本語検定の資格を持っていることで日本語に対する上記のような能力に長けていると評価され、AO入試の際や就職活動の際に役に立つかもしれません。

日本語検定の概要

次は日本語検定についての詳しい概要について解説します。受験が迫っている人はもちろん、今から受けようと考えている人も必ずチェックしておきましょう。

申し込み方法と試験場所

申し込み方法は個人受験申込と団体受験申込に分かれます。

【個人申し込み】
全国47都道府県試験、79都市に設けた一般会場での受験が可能です。

申し込み方法は以下の3つから選べます。
・郵送による申し込み
・インターネットでの申し込み
・店頭での申し込み

より詳しく申し込みやお支払いに関する情報を確認したい方はこちらをご覧ください。
日本語検定個人申し込みについて

【団体申し込み】
学校や企業などの施設で受験でき、団体受験料金として割安で受験できます。
5名以上がまとめて受験する際にのみ申し込めます。

申し込み方法は以下の2つから選べます。
・郵送による申し込み
・インターネットでの申し込み

より詳しく申し込みやお支払いに関する情報を確認したい方はこちらをご覧ください。
日本語検定団体申し込みについて

試験のスケジュール

試験実施は年に2回。基本的に、例年6月中旬に1回目があり11月中旬に2回目が開催されます。
申込期間は試験実施日に伴い第1回は3月上旬〜5月中旬、第2回は8月上旬〜10月中旬ごろです。
詳しいスケジュールに関しては随時日本語検定のホームページをご覧ください。
日本語検定公式サイト

合格発表は試験の結果に関わらず、試験からおよそ30日後に郵送されます。

受検料と受験資格

受験料は受ける等級によって異なります。
以下が等級ごとの費用です。

【1級】6,800円
【2級】5,800円
【3級】4,300円
【4級】3,000円
【5級】2,300円
【6・7級】各2,200円
※全て税込み価格

受験資格は特に必要なく、母国語が日本語の方が対象ですが、だれでも受験可能です。

日本語検定の難易度

日本語検定の難易度について解説します。1級から7級までの日本語レベルの目安は以下のようになっています。

1級社会人上級レベル
2級大学卒業レベル~社会人中級レベル
3級高校卒業レベル~社会人基礎レベル
4級中学校卒業レベル
5級小学校卒業レベル
6級小学校4年生レベル
7級小学校2年生レベル

こちらは令和5年第1回のデータです。4級以降は約80%の受験者が合格していますが、3級になると41.4%と半減してます。2級、1級はそれ以上に少なくそれぞれ10.2%、6.0%の受験者しか合格しておらず、2級、1級はかなり難しい試験だということが分かります。事前にしっかりと学習時間を取り、試験対策を進めましょう。

参照元:令和5年度第1回日本語検定データ

日本語検定試験の内容

日本語検定試験は総合的な日本語の能力を測るための試験です。そのため、日本語に関する以下の6つの幅広い分野についての問題と読解問題や図・グラフを用いた総合的な問題が出題されます。

【敬語・文法(言葉のきまり)・語彙・言葉の意味・表記・漢字】

漢字検定や敬語力検定などの検定とは違い一度に日本語の能力をまとめて測ることが可能です。また、受験後に渡される個人の成績表には上記の6つの分野ごとの得点率まで記載されているため、自分の苦手な部門や得意な部門を知ることができます。
問題の形式は選択問題がほとんどで、実際の生活場面を想定した内容になっていますが、一部漢字の書き取り問題もあります。

以下に各部門の概要と過去問の例文を挙げておきますので、参考にしてください。

敬語:場面や相手に応じて、尊敬語や謙譲語を適切に使い分けることができるか。

問題:【 】のような場面で、それぞれの( )部分はどのような言い方をすればよいでしょうか。最も適切なものを選んで、番号で答えてください。
【スポーツジムの受付係が新規の入会希望者に】
お申し込みありがとうございます。それではこちらの書類に( )ください。
①ご記入 ②ご記入して ③ご記入されて

文法(言葉のきまり):規範的な文法にしたがって語と語を連接させることができる

問題:次のようなことを言うとき、( )部分はどちらの言い方が適切でしょうか。適切なほうを選んで、それぞれ番号で答えてください。
最近の若者は、彼らの郷土の歴史について( ①知らなすぎる ②知らなさすぎる )という意見がある。

語彙:さまざまな言葉を正確に理解し、適切に使うことができる。

問題:【 】に記されている二つの言葉の関係と同じ関係になる組み合わせを一つ選んで、それぞれ番号で答えてください。どちらの言葉が前で、どちらの言葉が後になっているかということにも注意してください。
【会社-小社】
①銀行―弊行 ②学校―本校 ③貴宅―拙宅 ④佳作―粗品

言葉の意味:慣用句なども含め、意味と用法を的確に把握することができる。

問題一【 】の言葉を最も適切に使っているのはどの文でしょうか。それぞれ番号で答えてください。
【はびこる】
①昨日見た映画は、犯罪がはびこる禁酒法時代のシカゴが舞台になっていた。
②どこにでもあるパン屋だったが、テレビで取り上げられてから、この一か月大変はびこっているようだ。
③若い女性の間では、手作りのお菓子を交換することがはびこっているらしい。

表記:漢字、仮名遣い、送り仮名について文脈に合った適切な使い方をすることができる。

問題:次の文には、パソコンで入力したときの変換ミスが一つずつあります。誤っている言葉の正しい書き方を答えてください。
五年ぶりに列車で規制したら、駅前の商店街が閑散としていて寂しかった。

漢字:漢字や熟語の読み方と意味を理解し、適切に使い分けることができる。

問題:次の文を読んで、ア__部分のカタカナを漢字に直してください。
こんなア.ケイケンはないだろうか。車に乗っていて、やたらと自分の家で所有している車と同じ車に遭遇する気がする。あるいは、自分に子どもができたことが分かった
こちらの問題は過去に出題された3級の問題を参照しました。以下のサイトで他の級のテストもできるので時間がある際に試してみてください。
参照元:日本語検定問題に挑戦

答え:1.1.1.帰省、経験

試験方法

・試験所要時間
1,2,3級:60分  4,5,6,7級:50分

・試験合格基準

合格認定合格
1級80%以上 70%以上
2級75%以上 65%以上
3級70%以上 60%以上
4級70%以上 60%以上
5級70%以上 60%以上
6級70%以上 60%以上
7級70%以上 60%以上
※1級~準6級では、【敬語・文法(言葉のきまり)・語彙・言葉の意味・表記・漢字】
のうち得点率が50%未満の科目があれば認定されません。

・併願受験について
併願は可能ですが、組み合わせられる級が決まっています。
以下がそれを表したグラフです。

階級併願可能級
1級2・4・6級
2級1・3・5・7級
3級2・4・6級
4級1・3・5・7級
5級2・4・6級
6級1・3・5・7級
7級2・4・6級
(参考)日本語検定公式サイト

日本語検定の受験がおすすめの人

日本語検定は、学生には学力向上の手段として活用できたり、接客業や営業の方には、コミュニケーション能力の向上に活用できたりします。

学生

まずお勧めしたいのが学生です。実は以下のグラフにもあるように令和5年第1回テストでは総受験者の約81.1%は学生です。その理由として、日本語能力の向上がそのまま学力の向上につながりやすい点、AO入試や面接において役に立つという点が挙げられます。自分の日本語能力を測るためにも一度学生の間に受験してみましょう。

参照元:令和5年度第1回日本語検定データ

接客業や営業

接客業や営業の方はお客様と触れ合う機会が多いため、正しい日本語の使い方や語彙力の向上、敬語の用法などを学ぶためにも日本語検定の受験をオススメします。接客業や営業はコミュニケーションが仕事のほとんどを占めるため、日本語検定の学習は成果や評価につながりやすいのではないでしょうか。

まとめ

今回は日本語検定について解説しました。普段は何気なく使っている日本語ですが、その重要性に気づき、能力を高めることは日常生活のありとあらゆることに役に立つのではないでしょうか。日本語検定を受ける予定の人やこれから受けようか迷っている人も今回説明した、日本語検定の概要や試験内容、メリットなどをぜひ参考にしてみてください。

YOLO総研 編集部 リコピン

この記事を書いた人

YOLO総研 編集部 リコピン

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