コラム

中国人と日本人の仕事への価値観の違いを把握することは大事

国によって文化が異なるように、ビジネスにおいても仕事観は全く違うものです。グローバル化が急速に進み、外国人の採用を考えている企業も少なくありません。外国の仕事観、日本との文化の違いをきちんと理解することで円滑に仕事を進められます。ここでは、お隣の国である中国と日本の仕事観の違いをいくつか紹介していきます。

中国の基本情報

中国は、アジアに位置する大きな国です。世界で最も多くの人々が住んでいる国で、中国語が公用語です。中国は歴史が長く、多くの素晴らしい文化や伝統があります。中国の地理は非常に多様で、高い山々、美しい川、大きな都市があります。有名な長城は、古代の防御のために建てられた長い壁で、世界遺産として知られています。

中国の食べ物も有名で、餃子、春巻き、炒め物などがあります。また、お茶も中国が発祥の地で、様々な種類のお茶が楽しまれています。

中国は経済力が非常に強く、世界中で商品を作ったり買ったりする国として知られています。多くの有名な企業も中国に本社を持っており、スマートフォンや電化製品などが中国から出てきます。

中国の文化は、春節(旧正月)や中秋節などの祭りが盛大に行われ、美しい伝統衣装や花火が楽しまれます。また、中国の武術や中国歌劇なども有名です。

中国は多くの州や都市から成り立っており、北京が首都です。中国の国旗は、赤い背景に黄色い星がついています。

簡単に言えば、中国は大きくて美しい国で、多くの文化や歴史が詰まった国です。

日本に住む中国人

日本国内にいる中国人は、日本に住む外国人の中で最も多い人々です。

2022年6月の『令和4年6月末現在における在留外国人数について|出入国在留管理庁』によると、744,551人で昨年よりも約4%増加し、日本国内にいる外国人の約25%が中国人です。

ベトナム人の在留資格を見てみると、「技能実習生」が181,957人で日本にいるベトナム人の4割を占めています。次に多いのが、技人国、特定技能、留学です。

在留資格別中国人の人数
日本在住の全中国人:744,551人(100%)

  • 永定配:357,041人(約47.95%)
  • 技人国:83,029人(約11.15%)
  • 特定技能:6.144人(約0.83%)
  • 技能実習:36,110人(約4.85%)
  • 留学:112.243人(約15.08%)
  • その他:161,796人(約21.73%)

(参考)令和4年6月末現在における在留外国人数について | 出入国在留管理庁

中国人と日本人の仕事への価値観の違い3選

価値観①中国は個人プレー、日本はチームプレーの傾向が強い

中国は、チームによる連携よりも個人プレーで仕事を進める傾向があります。任せられた仕事に対して、自分こそが責任者ですべての決定権が自分にあると責任感が強い傾向があります。業務が完了するまで上司や先輩などに報告、連絡、相談をしないという人は一定数います。

一方、日本人の場合、個人プレーよりもチームプレーを重視して仕事を進める傾向があります。一般的に、一つの部署で同僚や先輩などが助け合いながらビジネスの目標を達成していくことが日本的な考え方です。同僚から助けを求められた場合、見返りを求めることなく手伝うのが当たり前とされています。日本人からすると中国人は協調性がないように見えますが、そうではありません。会社に忠誠を尽くして仕事をするという日本的な仕事観ではなく、中国では仕事で実績を積んで出世することが大事と考える文化が根底にあるからです。

その他にも、中国人は効率よく質の高い仕事がいかにできるかを重視する傾向にあります。仕事の過程よりも最終的な結果に重きを置いているのです。
例えば、日本の場合、接客業においてホスピタリティの精神を非常に大切にしています。売り上げに繋げられるかはさておいて、お客さんが来たらまず笑顔で丁寧な接客を心がけて仕事をするものです。一方、中国の場合、お客さんが来ても仏頂面で対応したり、他のスタッフとお喋りしながら対応したりすることは多々あります。
そもそも中国人は売り上げに直接繋げられない行為は無駄だと判断し、お客さんに対して愛想のない行動を取ってしまいがちです。中国人を採用する際には、日本のおもてなしの精神を指導することが大事です。

価値観②率直に物事を言う文化

中国は、相手や内容に関わらず率直に意見を伝える文化があります。一般的に相手に言いにくい内容であったとしても、中国では率直に意見や気持ちを伝える人が多いです。

一方、日本では協調性が重視され、はっきりとした主張をしない人が多いため、相手に不愉快な思いをさせないために敢えて曖昧な言葉選びをする傾向があります。これは、日本と中国の文化の大きな違いと言えるでしょう。中国の方は、従業員の仕事ぶり、サービスや製品へのマイナスな意見などを相手に率直に伝えることで改善に繋がると考える方が多いです。素直に意見を言うことで、相手やビジネスにとって有益だと考えているのです。
したがって、物事をぼやかすような曖昧な言い方は中国人には理解しづらく、ビジネスを行う上で支障をきたす恐れがあります。

さらに、中国人は職場の上司であってもフラットにコミュニケーションを図りたいと考える傾向にあります。日本の場合、上司や先輩などに対して敬語を使うのが当たり前です。しかし、中国人はフラットな人間関係であるからこそ、ビジネスにおいて積極的に意見の共有、話し合いができると考えています。相手が上司であっても敬語を使わない場合が多々あり、上下関係を重要視している日本の価値観とは大きく異なる点だといえます。

価値観③プライベートを重視する

中国人は、プライベートを優先する傾向にあるのも特徴的です。中国人にとって、家族や恋人とゆっくりと過ごすプライベートな時間はとても大切なものです。仕事が残っていたとしても、休日出勤や残業はせずに定時に帰宅するのが当たり前といえます。

一方、日本の場合、会社のために尽くすという仕事観を持っている方が非常に多いです。そのため、業務時間内に仕事が終わらなかった場合、残業や休日出勤は仕方ないと考える傾向にあります。
また、自分の上司が残業している場合、部下の自分が先に帰宅できないと考えて一緒に残業をする人は少なくありません。自分のプライベートを犠牲にして仕事をするという考え方は、中国人には受け入れられないものと言えます。

そもそも中国は日本よりも女性の社会進出が進んでいて、共働きの家庭が当たり前です。毎日のように残業をして、家事や育児はすべて女性に任せるということはできません。日本では一般的な働き方ですが、女性も同等に社会進出している中国では受け入れられないものです。そのため、中国人を採用する場合、定時で上がるなど柔軟な働き方を許容することが大切といえます。

中国と日本の仕事観の違いのまとめ

中国には、日本人とは異なる特有の仕事観や文化があります。中国人を採用するにあたり、互いの文化を理解し仕事観を受け入れることが円滑に仕事を進めていく上で大切といえます。中国と日本の仕事への考え方の違いをきちんと把握して互いにコミュニケーションを取ることで、それぞれが満足できる働き方を実現できると言えるでしょう。

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