コラム

スペイン人の特徴は?採用前に知っておきたい性格や国民性、宗教、教育について

スペイン人の特徴や文化を理解することは、ビジネス上や日常生活でスムーズなコミュニケーションを築く上で重要です。スペイン人が持つ性格や国民性、宗教、教育などの側面を知ることで、彼らとの関係をより深めることができます。

そこで、本記事では、まずスペインの基本情報や国の概要を紹介し、次にスペイン人の性格的な特徴に焦点を当てます。さらに、スペイン人と一緒に働く際の注意点についても解説します。スペイン人との円滑な関係構築に向けて、この情報を活用していきましょう。

スペインの国としての基本情報

スペイン人の特徴を見ていく前に、スペインの国としての基本情報や特徴を見ていきましょう。
【正式名称】スペイン王国 (Kingdom of Spain)
【首都】マドリード (Madrid)
【人口】2022年時点で約4,700万人。ヨーロッパにおいて人口の多い国の一つです。
【公用語】スペイン語が公用語として話されており、地域によって方言が異なることもあります。カタルーニャ語、バスク語、ガリシア語も地域言語として話されています。
【通貨】ユーロ (EUR)。
【国旗】スペインの国旗は横三色で、上から赤、黄色、赤の帯が横に並んでいます。この国旗は現代のスペインを象徴するものです。

人口

2021年の推計では、スペインの人口は約4670万人です。大都市圏にはマドリード、バルセロナ、バレンシアなどの人口密集地があります。

宗教

スペインは主にカトリック教徒が多数派であり、カトリックが国の伝統的な宗教です。ただし、最近では宗教的多様性が増し、無宗教や他の宗教に属する人々も増加しています。

教育

スペインの教育制度は、義務教育、中等教育、高等教育の段階に分かれています。6歳から16歳までの義務教育は無料で提供され、全国的に統一されたカリキュラムがあります。高等教育機関には公立と私立の大学があり、多くの大学が高い評価を受けています。有名な大学にはマドリード大学、バルセロナ大学、サラゴサ大学などがあります。

政治体制

スペインは17の自治州と2つの自治都市(セウタとメリリャ)から成る複雑な政治的構成を持っています。各自治州は独自の議会と政府を持ち、文化や教育などの分野で自治権を行使しています。バスク地方、カタルーニャ地方、ガリシア地方などは独自の文化と歴史を持ち、自治権を強く主張しています。

経済

スペインはGDPでヨーロッパで5番目に大きな経済を持ち、世界的にも重要な役割を果たしています。観光業は国内総生産の約12%を占めており、国内外からの観光客が多いです。農業ではオリーブ油、ワイン、果物などが主要な産品であり、製造業では自動車、機械、化学製品などが輸出の主力です。不動産市場も重要で、多くの外国人が不動産を購入しています。

日本にいるスペイン人の特徴

2023年6月末時点での在日スペイン人の在留者数は約3,890人であり、このうち約1,714人が身分系ビザ(永住者・定住者・配偶者など)を保有しています。身分系ビザを持つスペイン人が最も多いですが、次に多いのは技術・人文知識・国際業務に関連するビザを持つ人々で、その数は約643人です。さらに、留学による在留者は587人であり、このカテゴリーも在留者数の大部分を占めています。また、家族滞在者は242人であり、家族と共に日本で生活しているスペイン人も一定数存在しています。
(参考)法務省|令和5年6月末現在における在留外国人数について

これらの数字から、在日スペイン人の多様な背景や目的が垣間見えます。身分系ビザを持つ人々は、永住や結婚を通じて日本社会に定着しており、技術や専門知識を持つ人々は、日本の企業や機関で活躍しています。留学生は日本の大学や専門学校で学びながら日本の文化や言語を学び、家族滞在者は日本での家庭生活を営んでいます。これらの在留者グループが、日本とスペインの友好関係や文化交流に貢献しています。

スペイン人の性格的な特徴

ここからは、一般的なスペイン人の性格的な特徴を詳しく紹介していきます。ただし、スペイン人の文化や性格は多様であり、個人差があることをご理解ください。

共感力が高い

スペイン人は他人の感情に敏感であり、相手が喜んでいる時は共感して一緒に喜び、相手が悲しんでいる時は同情し悲しみます。この共感力は、親密な関係や友情を深めるのに役立ちます。職場でも、チームメンバー同士がお互いを理解し支え合う雰囲気を作り出します。

お人好しで優しい

スペイン人は他人の困りごとや不安を見過ごすことができず、積極的に助けようとする傾向があります。友人や同僚が困っている時には、手助けを惜しまず、支援することが普通です。この優しさと協力性は、職場でのチームワークや問題解決能力の向上に繋がります。

仕事を人生の一部と捉える

スペイン人は仕事を大切にしながらも、家族や友人との時間も同様に重視します。仕事とプライベートのバランスを大切にし、労働時間外でも自分の趣味や興味を追求することが一般的です。このバランス感覚は、働きやすい環境を促進し、生産性を高める効果があります。

経験や体験を重視する

スペイン人はお金を使って物質的な豊かさを追求するよりも、経験や体験を重視します。友人や家族との共有する経験や旅行、イベントへの参加を通じて豊かな人生を実現しようとします。この姿勢は、新しいアイデアや挑戦に対する柔軟性を高め、創造性やイノベーションを促進します。

休暇を大事にする

スペイン人は休暇を重視し、労働者の権利として捉えています。休暇を取ることに罪悪感を感じず、家族や友人との時間を充実させることを楽しみます。この休暇を大切にする姿勢は、仕事へのモチベーションを高め、ストレスや疲労の軽減につながります。

濃いコミュニケーションを好む

スペイン人はフェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーションを好み、直接会って話すことで信頼関係を築きます。この密なコミュニケーションは、職場でのチームビルディングやプロジェクトの成功に不可欠です。また、コミュニケーションを通じて文化や価値観の理解を深めることができます。

スペイン人と一緒に働く際の注意点

スペイン人と一緒に働く際の注意点は、彼らの文化や性格特性を理解し、円滑なコミュニケーションと協力を築くために役立ちます。ここからは、スペイン人と共に働く職場で、注意すべきポイントを詳しく説明します。

ミスに対する態度を理解する

スペイン人はミスに対して日本人とは異なる対処法をを持っています。彼らは自分がコントロールできない要因と、自分が改善できる部分を明確に区別し、冷静に対処することができます。

一方で、日本人はミスを厳しく受け止める傾向があります。スペイン人を採用する際には、日本人従業員に対してスペイン人のこのような姿勢を説明し、相互理解を深めることが重要です。

企業文化の違いに注意する

スペイン人は仕事を手段として捉える傾向があります。彼らは仕事に対するストレスを極力減らし、生活を楽しむことを重視する傾向があります。このため、長時間労働や会社への忠誠心を求める日本の企業文化とは異なります。

スペイン人を採用する際は、従業員同士のコミュニケーションを促進し、互いに尊重し合う文化を醸成することが必要です。

福祉の違いについて説明を行う

スペインと日本では公的医療保険の制度が異なります。スペイン人は公的医療保険が無料で提供されることに慣れており、日本の医療費負担のシステムに戸惑うことがあります。

スペイン人を採用する際には、日本の医療制度や保険について十分な説明を行い、彼らの安心感を確保することが重要です。

意思決定のスピードに注意する

スペイン人は効率を重視し、迅速な意思決定を好む傾向があります。日本の企業文化では意思決定に時間がかかることがあり、これがスペイン人にとってはストレス要因になることがあります。

スペイン人を採用する際には、柔軟性を持った意思決定プロセスを導入し、スペイン人が自分の仕事を効率的に進められるようサポートすることが重要です。

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