石川県で働く外国人労働者が、能登半島地震の影響で避難生活を余儀なくされ、支援に感謝しつつも将来への不安を抱えている人々もいます。石川県で働いているベトナム人の一例として、地震被害に遭ったチンさんの生活を垣間見ながら、被災地での支援や復興への期待が綴られています。
石川県内で生活する多くの外国人が、能登半島地震の影響を被っています。避難生活を送る中で、支援に感謝する一方で、今後の生活に不安を感じる人々もいます。
石川労働局の報告によれば、県内で働く外国人労働者はおよそ11,450人おり、その中には製造業や介護・福祉分野などで慢性的な人手不足を補う役割を果たす者も多く含まれていることが分かりました。
国籍別に見ると、最も多いのはベトナム人で、4,321人が働いています。地震によって被災し、石川県穴水町で避難生活を送っているベトナム人、チンさんは、7日にオンラインでインタビューをしました。
チンさんは4年前に来日し、卵の仕分けなどをおこなう工場で働いています。地震が起きた直後、共同生活を送る他のベトナム人とともに自宅を出たところ、近隣住民から津波の可能性があるため避難するように促され、皆で高台に避難したと述べました。その後、近所の人たちと共に避難所に移り、夜を過ごしたとのことです。
避難生活についてチンさんは、「外国人に対しても皆、日本人と同じように接してくれ、差別もなく、とても親切だ」と話し、支援に感謝の意を示しました。
一方で、チンさんは職場も被災し、今後仕事が失われたり解雇されたりするのではないかと心配しています。「ここで働いている人たちや、留学している学生たちが一日も早く仕事に戻り、学べるように手助けしてほしい」と述べ、支援を求めました。
(参考) 能登半島地震 外国人の被災者 今後の生活に不安訴える人も| NHKニュース
今回の地震で日本人だけではなく外国人も労働状況や将来の不安があることが強調されており、地震が就労環境に与えた影響が深刻であることがわかります。彼らの早い復帰と安定した労働環境をサポートすることが重要だと感じました。