この記事では、群馬県警の外国人摘発率と摘発された犯罪種別について解説しています。
2023年上半期(1〜6月)における群馬県警の外国人摘発率は、永住者を除いた来日外国人全体に占める割合で8.85%となり、全国ランキングで3位に位置しました。過去4年間、年間通じて全国1位に輝いてきた群馬県警にとって、上半期の順位はやや低いものでした。ただし、7月以降、来日外国人の摘発件数が急増しており、今年も同様の傾向が続いています。
群馬県警の国際・捜査支援分析課によれば、23年上半期の来日外国人の摘発者数は、前年同期比で28人減少し、総摘発者数は1639人でした。具体的な犯罪種別内訳では、「入管難民法違反」が65人で最も多く、前年同期比で5人増加しました。「窃盗」は32人で7人減少し、「粗暴犯」は17人で9人減少しました。また、「薬物事犯」は11人で6人減少し、「知能犯」は6人で2人増加しました。
国籍別では、ベトナムが最多の72人を占め、全体の49.7%を占めました。次いで、ブラジルとフィリピンがそれぞれ10人で、6.9%の割合となりました。
下半期(7〜12月)に入ってからも、ベトナム国籍の16人が大麻草を所持した営利目的で摘発され、そのうち10人は栽培容疑がかけられました。さらに、9月には同国籍の男女が在留カードを偽造したとして逮捕されました。
群馬県警は、偽造カードが不法就労に悪用されることが多いため、不法就労を防ぐための取り締まりと啓発を強化しています。今月、ブラジル国籍の女性が不法就労させたとして逮捕され、関連する会社も法的措置がとられました。
群馬県警は昨年、出入国在留管理庁との協力による合同摘発を再開し、不法滞在者に対する対策を積極的に推進しています。同課は「関係機関と連携し、外国人犯罪を厳しく取り締まっていきたい」と述べています。
(参考)摘発者の外国人割合が全国3位の8.85% 23年上半期 群馬県警 | 上毛新聞社のニュースサイト
外国人摘発率の上昇を受けて、犯罪予防と犯罪者の取り締まりがますます強化されていくことでしょう。また、外国人への取り締まりを強化することだけではなく、外国人に対する法的な教育と啓発を強化し、外国人と日本人が安心できる居住環境を整えることが必要でしょう。