コラム

留学生とは?日本に来る外国人留学生の理由や目的を知ろう!

日本に留学する留学生の中には、どのような背景や動機を持った人々が多いのでしょうか。留学生の来日数は年々増加しており、国際化が進む中で日本に興味を持つ留学生が増えています。今回は日本に来る留学生について日本に来る背景や動機などについても触れながら解説していきます。

目次

留学生とは(定義)

自国以外の国の教育機関で学ぶために、その国に一定期間留まる学生のことを指します。留学生は、大学や専門学校、語学学校などで学ぶことが一般的です。留学生の目的は、その国の教育制度や文化を学ぶこと、文化交流をすることなどがあります。

日本に来る外国人留学生について

出入国管理庁の『令和5年6月末現在における在留外国人数について』によると、日本にいる在留外国人数は、令和5年(2023年)6月末のデータで、3,223,858人です。

前年2022年の3,075,213人から148,645人(約4.8%)の増加となりました。

そのうち、外国人留学生の数は、305,916人で、前年から5,278人の増加です。

外国人留学生は、在留外国人のうちの約9.5%を占める割合です。

(参考)令和5年6月末現在における在留外国人数について | 出入国在留管理庁

【出身地域別】外国人留学者数ランキング

続いて、2022年5月時点での出身地域別の外国人留学生のランキングを紹介します。

アジアからの留学生が最も多く、留学生の93.0%を占めています。これは、地理的な近さや文化的なつながりが影響している可能性が高いでしょう。

また、欧州からの留学生はアジアに比べて非常に少なく、留学生の3.7%しか占めていません。これは、言語や文化の違い、遠距離の移動がハードルとなることが考えられます。

さらに、アフリカ、北米、中南米、中東、大洋州からの留学生も、それぞれ留学生総数に占める割合が1%未満であり、比較的少ないです。これらの地域からの留学生は、特定のプログラムや交換留学生として日本に来ている可能性が高いでしょう。

順位国名外国人留学者数構成比
1アジア214,858人93.0%
2欧州8,583人3.7%
3アフリカ2,273人1.0%
4北米1,972人0.9%
5中南米1,819人0.8%
6中東1,143人0.5%
7大洋州491人0.2%
8その他(無国籍)7人0.0%

総じて、日本に来ている外国人留学生は主にアジアからの学生が多いことが特徴であり、アジア圏の国々との交流が盛んであることが伺えます。欧州やその他の地域からの留学生は比較的少なく、異なる文化や言語に関するハードルが存在する可能性が高いです。

(参考)2022(令和4)年度外国人留学生在籍状況調査結果|外国人留学生在籍状況調査|留学生に関する調査|日本留学情報サイト Study in Japan

【出身国別】外国人留学者数ランキング

続いて、2022年5月時点での出身国別の外国人留学生のランキング上位10か国を紹介します。

中国からの留学生が最も多く、外国人留学生総数の44.9%を占めています。中国の留学生が圧倒的に多いことから、中国との教育交流が盛んであることが伺えます。

また、ベトナム、ネパール、韓国が続いて外国人留学生の多い国々です。特にベトナムは外国人留学生の16.2%を占め、急速に増加していることがわかります。これは、日本との文化的なつながりや教育への関心が高まっていることを示唆しています。

アジア圏からの留学生がランキング上位を占め、その他の国々(インドネシア、台湾、スリランカ、ミャンマー、タイ、モンゴル)も続いています。アジア圏からの留学生が多いことが特徴で、地域間の教育交流が盛んであることがうかがえます。

順位国名外国人留学者数構成比
1中国103,882人44.9%
2ベトナム37,405人16.2%
3ネパール24,257人10.5%
4韓国13,701人5.9%
5インドネシア5,763人2.5%
6台湾5,015人2.2%
7スリランカ3,857人1.7%
8ミャンマー3,813人1.6%
9タイ2,959人1.3%
10モンゴル2,941人1.3%

総じて、日本に来ている外国人留学生は主にアジア圏からの学生が多く、特に中国、ベトナム、ネパールからの留学生が多いことが特徴です。これは、アジア圏との教育交流が非常に活発であることを示しています。

(参考)2022(令和4)年度外国人留学生在籍状況調査結果|外国人留学生在籍状況調査|留学生に関する調査|日本留学情報サイト Study in Japan

【在学段階別】外国人留学生数

続いて、2022年5月時点での在学段階別の外国人留学生数を紹介します。

大学および大学院が最も多い在学段階です。大学院には53,122人、大学(学部)には72,047人の外国人留学生が在籍しています。これは、日本の大学および大学院が国際的に評価されており、多くの外国人留学生が高等教育を受けに来ていることを示しています。

また、日本語教育機関にも多くの外国人留学生が在籍しており、49,405人が該当します。これは、日本語を学びながら日本の文化や社会に触れるために来ている留学生が多いことを示唆しています。また、これらの学生は将来的に大学や大学院に進学することも考えられます。

在学段階外国人留学者数
大学院53,122人
大学(学部)72,047人
短期大学1,863人
高等専門学校480人
専修学校(専門課程)51,955人
準備教育課程2,274人
日本語教育機関49,405人

総じて、日本に来ている外国人留学生は主に大学および大学院で高等教育を受けることを選択しており、日本語教育機関で日本語を学ぶ留学生も多いです。留学生の多様な在学段階は、留学目的や学習のスタイルに合わせた選択肢が提供されていることを示しています。

(参考)2022(令和4)年度外国人留学生在籍状況調査結果|外国人留学生在籍状況調査|留学生に関する調査|日本留学情報サイト Study in Japan

外国人留学生との上手な付き合い方

留学生との付き合い方については、以下のポイントが重要です。

相手の文化的背景への理解

留学生は、日本に来る前に育った文化や環境が異なるため、日本での生活や学業に戸惑うことがあります。そのため、相手の文化や習慣、価値観を理解することが重要です。

相手が趣味や興味を持っている分野について話をしたり、日本の文化や習慣について質問することで、相手との距離を縮めることが可能です。

適度なフォロー

留学生は、文化や言語の違い、留学生活のストレスなどにより、トラブルや問題を抱えることがあります。そのため、相手の気持ちを理解し、必要に応じて適度にフォローをしてあげることが必要です。

異なる文化的価値観の尊重

留学生とのコミュニケーションを通じて、相手との理解を深め、異なる文化や考え方を尊重することが重要です。

また、自分の文化や考え方を理解してもらいたい場合には、相手にも同じように理解してもらうために、積極的に情報を提供することも大切です。

留学生との付き合い方は、相手の背景や文化を理解し、共通点や興味を持てることを見つけることが大切です。留学生とのコミュニケーションを通じて、相手との理解を深め、良好な人間関係を築きましょう。では、理解を深めるための前提知識としてどのような目的をもって日本に来る留学生が多いのかについて見ていきましょう。

外国人留学生がなぜ日本に来るのかその目的と理由

外国人留学生の目的と理由

留学の目的や理由はさまざまで学生によって異なりますが、よく見られる目的と理由についてまとめています。

日本文化への関心

日本の伝統芸能や食事、習慣、言語、歴史など日本文化を学ぶため来日する学生が一定数います。例えば、お寿司やラーメン、丼など、日本食が海外では人気があり、和食レストランが多くあります。専門学校で日本食のスキルを習得し、将来母国で飲食業界に従事したいと考える学生もいます。

日本語学習

日本語教育を受けるために日本に来たり、日本語をマスターするために日本に住むことを選ぶ留学生もいます。日本のアニメや漫画、日本独自の「かわいい」文化に影響を受け、日本語をもっと学びたいと留学を決意する学生も少なくありません。

研究

日本の大学や研究機関で研究をしたいと、留学を決意する学生もいます。日本の最新の研究に触れたり、日本の研究者と交流したりすることで知見を広げることが目的です。
また、日本のテクノロジーに興味があり、最新のテクノロジーを学びたいと来日するケースもあります。先進的なテクノロジーに触れ、日本企業や研究機関で研究・開発に携わる学生もいます。

外国人留学生が日本で抱える悩み

外国人留学生の抱える主な悩みについて解説していきます。

言語の壁

日本語が第二言語である留学生にとって、言語の壁は最も大きな問題です。日常生活や学業でのコミュニケーションが困難な場合や、日本人との交流が制限されてしまう場合があります。

文化や習慣の違い

留学生にとって、日本の文化や習慣は異なるため、それに対応することが難しい場合があります。留学生は、食事やマナー、人間関係などで戸惑うことがあります。

生活費

留学生は、生活費の問題に直面することがあります。留学費用や生活費を工面するために、アルバイトをしなければならない場合があり、学業とアルバイトのバランスを取ることが難しい場合があります。以下に地域別の生活費の目安のグラフを添付しておきます。

(出典)生活費・物価|Life in Japan ~日本での生活~|日本留学情報サイト Study in Japan

留学先の適応

留学生は、日本の大学や研究機関での学業や研究活動に適応することが必要です。日本の教育制度や研究環境が異なるため、留学生はこれに適応するために時間を要する場合があります。

精神的なストレス

留学生は、文化や言語の違い、留学生活の孤独感などにより、ストレスを感じることがあります。これにより、精神的な問題に直面することがあるため、適切なサポートが必要です。

留学生が抱える悩みや問題は、個人差があります。しかし、留学生は新しい文化や環境に適応する必要があるため、様々な問題に直面することがあります。留学生が抱える悩みの相談に乗ることや、サポートすることで日本の生活を少しでも快適なものにする手助けをすることができます。

そして今日、留学生が教育機関で学ぶだけでなく、労働者としても活躍していることをご存じでしょうか。留学生の労働者が増えている要因と背景について解説していきます。

日本で働く外国人が増えている理由

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経済

先ほどもお伝えしたように、留学生の中には日本での生活費を稼ぐため、母国への仕送りをするためにアルバイトをする人がいます。

労働力不足の解消

日本では、高齢化に伴い労働力不足が深刻化しています。そのため、留学生を含む外国人労働者の受け入れが進められています。

外国人労働者受け入れ政策の改正

日本では、外国人労働者受け入れ政策の改正が進められており、技能実習生や留学生を含む外国人労働者の受け入れが促進されています。これにより、留学生の中でも労働ビザを取得して就労する人が増えています。

外国人留学生の多様化

近年、日本に留学する学生の国籍や専攻分野が多様化しています。特に、アジア諸国からの留学生が増加しており、彼らの中にも就労ビザの申請をする学生が増えているようです。

以上が、日本での留学生の労働者が増えている要因と背景です。これらの要因により、留学生の中でも労働ビザを取得して就労する人が増え、日本の労働市場において留学生が果たす役割が大きくなっています。では私たちは具体的にどのようなことに注意して外国人留学生のアルバイトを迎えいれるべきなのでしょうか。解説していきます。

留学生をアルバイトとして受け入れる際には、以下のようなポイントに気を付ける必要があります。

外国人留学生アルバイトを受け入れる際の注意点

働き方の確認

留学生がアルバイトをする場合は、学業や研究活動との両立が必要となります。そのため、留学生の働き方について確認し、バランスの取れたスケジュールを組む必要があります。

語学サポートの提供

留学生は、日本語や業務に必要な言語スキルを持ち合わせていない場合があります。そのため、日本語のサポートを提供することで、スムーズな業務遂行をサポートすることができます。

カルチャーショック

留学生が日本のアルバイトに携わる場合、カルチャーショックを感じることがあるかもしれません。そのため、日本の文化や習慣について理解を深めるための教育プログラムを提供することで、スムーズな業務遂行をサポートすることができます。

健康管理

アルバイトをする前に、健康診断を受けさせることが重要です。また、留学生が日本の医療制度を理解し、必要な医療サービスを受けられるようにすることも重要です。

以上のようなポイントに加えて、留学生に対しては、労働環境の改善や労働条件の遵守など、働きやすい環境を整備することが大切です。

国によって価値観や考え方が異なる外国人労働者とのコミュニケーションの取り方

まとめ

留学生をアルバイトとして受け入れる際には、上記のポイントに加えて、留学生のニーズや状況に合わせたサポートを提供することが重要です。留学生がアルバイトを通じて、スキルや経験を積むことができるよう、サポートをしっかり行うことが、留学生の成長や日本での留学生活の充実につながります。また、語学サポートの提供、カルチャーショック対策、留学生の健康管理など、様々なポイントに気を付ける必要があります。留学生に対しては、働きやすい環境を整備し、適切なサポートを提供することが大切です。

また、留学生のより深い理解には、日本に来る目的やそこで抱える悩みを知るだけではなく、その人が生まれ育った国の文化や価値観、趣味嗜好について詳しく理解することも一つの良い策かもしれません。以下に国別の記事をまとめましたので良ければ参考にしてください。

以下は、国別のオススメ記事です。

中国

台湾

韓国

インド(バーラト)

タイ

ベトナム

ネパール

フィリピン

インドネシア

ブラジル

ペルー

【番外編】ムスリム(イスラム教徒)

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