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「インボイス」で英会話講師の収入が減少し、失業の危険性も浮上

新たな消費税のインボイス制度が英会話講師に影響を与えています。カナダ出身の講師、ミッチェル・ブラウンさんは、制度の導入により収入が急減し、生活費の負担が増していると訴えました。従来、年間売上が1,000万円未満の場合は免税で、英会話スクールは消費税を控除できました。しかし、新制度では講師が登録しない場合、免税措置が適用されず、英会話スクールの負担が増大します。その結果多くの講師が登録を迫られ、契約更新も制限されており、生計が困難になっています。この問題は外国人講師の収入安定性に影響を及ぼし、日本での働き続ける意欲を削ぎます。公正取引委員会は企業に適切な対応を促しており、業界はこの問題に対処しなければなりません。

今月から導入された消費税のインボイス制度が、フリーランスや小規模事業者に不安と反発を招いています。

カナダ出身の英会話講師、ミッチェル・ブラウンさんは、収入の減少を訴えました。

ブラウンさん
「税金や医療保険を差し引く前の月収は約24万円。しかし、税金を支払う必要があると、手取り収入は約15万円にまで減少します。ローン、子供の費用、高騰する電気代など、生活費の負担が増えて、疑問が残ります。」

ブラウンさんは、大手英会話スクール「Gaba」で働いており、講師は個人事業主として報酬を受け取っています。従来、年間売上が1,000万円未満の場合、消費税は免除され、英会話スクールは支払った消費税を控除できました。

しかし、今月からは講師がインボイス制度に登録しない場合、「免税事業者」として扱われず、英会話スクールは以前より多額の消費税を負担する必要があります。

英会話スクールは講師に対し次の通知を発行しました。

株式会社GABAからの通知
「契約を続けるためには、インボイス制度への登録が必要です。10月から、6カ月の契約はインボイス登録をしている講師としか契約しません。」

ブラウンさんは5歳の子供がおり、登録はしましたが、教育費の負担を考えると、母国のカナダに戻る可能性もあると述べました。

ブラウンさん
「妻はシフトが終わった後も残業をして家計を支えてくれていますが、経済的にはやっていけても、私が求めるワーク・ライフ・バランスではありません。」

英会話講師たちは、生活費の増加について声を上げています。
阪崎武蔵さん
「ギリギリで生活しており、月々の支払いに苦しんでいます。生活に大きな影響を及ぼしています。」

15年間、Gabaで働いてきた阪崎さんは、契約の更新がされず、来年3月に仕事を失う可能性があります。
阪崎さん
「会社と交渉中です。この仕事は好きなので続けたいです。」

公正取引委員会は、企業に対して、免税事業者との契約解除や値引きを不当に行わないよう注意を呼び掛けています。

取材に対して、株式会社GABAは、「来年4月以降は課税事業者として登録のある方とのみ契約する方針で、説明を繰り返しています。」と説明しています。

(参考)インボイス…英会話教室の外国人講師 手取り減り“大打撃” 登録しないと失職も

YOLO総研 編集部 ピロ

インボイス制度の導入に伴い、外国人英会話教師たちの収入が減少し、彼らが日本から離れる可能性が高まっています。この制度が彼らにとって大きな影響を与え、日本での働き続ける意欲を減退させているため、国内に既にいる外国人を定着させることも、海外から新たに優秀な外国人を集めることも難しくなってしまうでしょう。

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